高気圧は時計回り

台風で学校が休み。
高まりすぎる。
もう小学校の頃から台風といえば一大イベントだろ。
台風なのに友達んちに遊びに行くという罪悪感が快感な時代だわ。
罪悪感といえば小学四年生の頃、俺ん家で三浦君とゲームをして遊んでいると突然扉が開いて、
母「三浦くん、今日って自転車で来たの?」
と謎の質問をしてくる母が現れ、
母「自転車が、ないんだけど?」
と、俺も三浦君もわけのわからないまま玄間に出て行ってみると、
「!?」
ない。
確かにチャリに乗って来たはずの三浦君の自転車があろうことか紛失している。
これは一大事、かどうかもよく分らんままとりあえず三浦君の母にも捜索願を出して30分くらい近くの無駄にデカイ公園を隅々まで、エロ本を探す勢いでまで探したが、見つからなかった。

「どうするよ・・・。」
顔色が悪い三浦君。
しかし、
俺はその時
見た。
見つけてしまった。

ちょうど公園沿いの道の曲がり角にある、タヌキ達の糞の山が蓄積している場所に捨てられた三浦君の自転車を。
「・・・!?!?!?!?!?!?!?!?」
二人、確認して走った。。
なんということであろうか。あわや犯人はチャリを盗むわけでもなく、
タヌキの同じ場所に糞をするという特性を活かして、当時デッドゾーンと呼ばれていたタヌ山へ自転車を不法投棄していったのである!
これはもう終わったとしか思えない。
帰りがアレなのが関の山だ。
とか思いながらも行ってみると、
その日デッドゾーンには-奇跡的-に糞は蓄積しておらず、
三浦君の自転車は無傷で無事回収された。
危なかったよ三浦君。もう少しでトラウマになりかねない汚いシーンを拝むところだったよ。
そんなこんなでこういう誰が悪いわけでもない罪悪感を快感に思う今日
台風で学校が休み。
高まる。